構えていたのがつい昨日のよう、、、。暦は「小暑」にむかう。本格的な夏が目の前なんだけれど、外気は冷たい。海辺でオニヤンマが乱舞したかと思えば「蛍」まで出没!伊勢志摩の生物多様性は読めない?
日がもっとも長い季節。夕方の風景もたっぷりと時間をかけて千変万化する。クリスタルな透明感から少しずつ「夕映え」てゆく。「浜木綿」の花の微かな花の香りを潮風が運ぶ浜に座り込んでいた。
浜の向こうは太平洋へ続く水平線。これから、延々「何時」出会えるとも読めない「うみがめ」の産卵を待つ。
そのドラマまでの時間はまだまだ、先。
足元にはすでに上陸した海がめの痕跡がいくつも残り、独特の空気感をかもしだし、大自然のふところで「蚊」にさされながら、海がめの足跡の幾筋モノ影が長くなってやがて闇と潮騒に消えるまで見つめていた。
浜が徐々に漆黒の闇に包み込まれて行く。陽が落ちた空が感動的な天空のショーを繰り広げ始めた。宵の明星を引き連れて、紀伊参詣の稜線にひとつ、ふたつ星も輝く頃でもあった。
少し顔を上げると「さそり座」が昇っていた。