切り開くのは自分自身の日々にあり、積み重ねの努力にもよる。そこへ人の助けが訪れたときにはなひらく。時間軸の中で日々、翻弄されながらも前を見つめる力を蓄えておくことが肝心であり、どう生きるかを常に日々、イメージすることも大切だ。運と偶然を必然にするために。
お彼岸。両親が他界して、その後の日々は、心にぽっかり穴が開いている。ただし、けっして脳裏からは消え去ることのない「共有」の時間は脈々と生きている。亡くなってから知る「親」の偉大さ。親をいつしか越えたと思ったときがあるけれど。それは大きな勘違いだった。今は親の教えを子供達に伝えることで、親に近づける。そう、信じている。
本日。なにかに導かれるように向かい、御在所に立っていた。雲が湧き、流れ重なる。太陽が見え、隠れ。温もりと寒さを演出してゆく。まるで、人生。目の前の大自然の天地創造は天地左右360度の大気を乱舞させて、魂を揺さぶる。
今、写真家として何をなすべきか?目の前の風景が問いかけてきた「ひととき」に居る。