音色を波打ち際で、聞く。燦々と降り注ぐは「晩秋」の詩(ぽえむ)。
急峻な紀伊参詣の稜線から、流れ落ちた「天」の「水」に群れる「オシドリ」・・・音も無く、風景を移動する。目に留めるコトの出来た幸運を感謝する。大自然の存在そのものが、「神」「仏」である。
やがては、おびただしい数のコロニーを形成する。太陽を追って、旅は西へ。稜線は行者還、吉野奥駆け道。渓流の宝石が、姿を現すのは、その稜線に陽がまさに沈まんとする頃。けっして「目に」するコトの無い、「幻」の「尺上」、、、。
まさに「天地創造」の「原風景」に違いない・・・