大型の寒気団、高気圧はローテーションよく巡っては来てるんだけれど。気圧配置の妙と、
太平洋側にも雪の気配の雲行きが怪しい季節の到来と相成って。わかりやすい快晴のエリアが失せて、夜明け前に寝床を抜け出すのも「くじ引き」のような「運」「不運」のような「一期一会」をまあ、楽しんでいる(笑)。それにしても風の強さが難儀である。手袋を外すと一気に指先が痛くなり、感覚が薄れる。毎度の話だが、いつしか高齢の身の上に病院通いの持病持ちで、凍てついた夜明け前から最低気温を記録する時間帯に冷たい三脚とカメラ、レンズを「素手」で触っている!?如何なものか?
ようやく、東紀州。七里御浜で水平線の上に我が銀河系の中心部を撮影できた!夜中の交通量の少ない紀勢道を2時間以内のドライブ。道中は結構楽しいオプション付き(笑)。ただし、軽自動車なんで運転手1名の旅なのに機材とかで身動きが取れない(笑)。
この日。東紀州の雲海が、どうゆうメカニズムで。どこから、どうゆう風に湧き、集まり「峠」を超えるのかというパターンが偶然解明できた!地形の妙である。幾筋もの河川の流れ、山肌、稜線、それらの個々の気温、大気。もっとも肝になるのが熊野灘の大いなる「いとなみ」。それが、雨の二日前と云う、地元の老人の言葉に集約される。その湧き立つ頃に何度も車を走らせ、目の当たりにして。大自然の光景に平伏したのであった。
快晴の風景に雲海が湧き出し、龍のようになって「峠」を目指すのである!河原に立っていて、雲海が毛嵐となって通り過ぎた「ひととき」、快晴なのに河原の石がびっしょりと濡れていて、朝陽に輝いた!紀和町より奥の紀伊山系、紀伊水系には荘厳な大自然の摩訶不思議がさらにとてつもない大きなスケールで、存在した!
闇に目を見た!ひょっこりと出会ったのが、野うさぎにカモシカである(笑)。黒いのに出くわさないように「万全の注意」「細心の注意」を払って、息を殺して「撮影」に望んでいる「きょうこのごろ」である・・・。