自転車の話。大地との感覚そのフィーリングを楽しむには、
ダート走行でのMTBが一番。滑る、流れる、止まる、登ル、下る、転ぶ、、、。様々な自転車走行のエッセンスが凝縮されている。基本は重力と遊ぶ。MTB走行には筋力の使い方の基礎が、たっぷりと詰まっている。
走行ラインを瞬時に読み、走りきる快感。失速する苦痛。少しの「差」で、雲泥の結果。これこそがダートランの醍醐味。登りでのライン取り、ギアチェンジのテクニック、ペースの作り方、呼吸その緩急のリズム、踏み込み、引き上げ、回すクランクとの対話。路面との駆け引きに五感を研ぎ澄ます。遊びにしては、あまりにも「奥」は深い(笑)。
自転車を楽しむには、どれだけ沢山乗ってるかで、決まり。レースで強くなるには「本物」のレースを沢山見ることだ。
写真も同じ。本物の一流を数多く見ることだ。見れば、ヒントが無限に見えてくる。
人生は最後まで、トライ&エラーの連続で、ゴールは無い。無いから、楽しめる。苦あらば、楽有り。楽あれば、苦有り。すべてはハートにある。先ず、人に他人に勝とうなんて、小さいコトばかり考えていては、人生の無駄である。せこいコトで優位に立ったところで、上には上がある。それよりも自分に勝ち、越えるコト。それで得るものの方が、遙かに大きいコトを知る。
ひとつ。シャッターを切る度に開眼できればいいんだけれど。自転車もひとふみごとに前へ進む。1歩1歩づつが、つづいてゆければそれはそれで、すばらしい「旅」なのかも知れない。