木で出来た宇治橋の上はびっしと真っ白な霜が降り、大鳥居の影がいっそう大きく見えた。
雪の去った朝は。ぬけるような青空があって、ひときわ目立つ、野鳥が敬遠した渋柿の残り柿。
氷の溶けた水面が輝きを増し、冬の陽光をいっぱいに集めて光の舞踏会。寒さはまだ、これから。
冬には冬の食物連鎖がある。冬に鮮やかに花を咲かせる木々もあり、野菜があるのはその証。
掘り起こされた田畑の土はたっぷりと冬の太陽を浴びて、雨風、霜、雪を越えて、生命を育む。
季節はもう直ぐ、冬至。寒さはさらに、これから。伊勢にはいっきにお正月気分が来る。
伊勢、二十四節気。(C) Kenji TAKADA Nikkor魚眼、24-70、70-200、500。