伊勢志摩、最高峰。朝熊山(あさまやま)からの御来光!
豊穣の海がある。伊勢志摩、鳥羽~神島沖~国崎沖~安乗岬沖~大王崎沖~御座沖、、、。すばらしい海はすばらしい山々を従える。伊勢湾の奥は木曽三川。伊勢志摩から熊野は紀伊山系。細かく言えば、それぞれの入り江に岬に浜辺に独特の生態系の森が海と出会う。
山々もまた、広大な地球の旅を繰り返す太平洋の潮の流れを従える。熊野灘~伊勢志摩へは恵豊かな黒潮が真夏の時期にもっとも近接する。シイラ、カジキ、トビウオ、ウミガメ、まんぼう、幾多の海鳥などと洋上で出会う。若葉の頃はおおがたの鯨も熊野の海を回遊する。
紀伊山系。ひと月に35日、雨が降ると言われるぐらいの豪雨は、木の芽流しの雨。大台ケ原の原生林の生命をはぐくむ。一粒の雨が、山々に染み込み、分水嶺から分かれて幾筋物ものながれとなって海にそそぐ。生命の循環の完成だ。
太陽が気象をも司る。四季の恵と食物連鎖をすべての生き物たちに託す。そこに神が、仏が存在し、人々の信仰となって、四季それぞれに祭りごとで自然に感謝する。
ご来光はすべての事象のはじまり。自然と手をあわせたくなる。日本のこころが、伊勢志摩の海のはるか彼方に昇る。今、生きている事に感謝、、、。
この日のご来光は、激寒の雲が体に吹き付けて、突き抜けた!さらにカチカチに凍った粉雪の吹雪をも叩きつけた。思考回路は失せ、指先が言う事を利かない?わずかに開いた雲間から天のはごろもが幾筋も舞い降りて、豊穣の海を照らした。
こころがあたたかくなって、寒さも忘れた。見た事も無い美しい日本の風景が、まだまだある。旅はつづく、、、。