人気ブログランキング | 話題のタグを見る
四季彩 原風景への旅  日本には二十四の季節がある!
tabikara.exblog.jp

たかだけんじ(写真と文)の 旅から旅へ

by けんたん
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリ
以前の記事
2023年 03月
2022年 04月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 07月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

タカダフォトグラフィー 写真工房旅
厳冬の中での撮影!(番外編)。極寒、烈風の中で!
伊勢湾を越えて雪雲の帯が!その先は日本の屋根と言われるアルプス。独立峰の白山、御岳などなど。それが寒気の通り道だ。気圧配置の妙で、風向きが激変するのだ。寒さが痛いのだ。ある一定の標高を越えると体感する。伊勢志摩の近辺では無いが、さらに森林限界が近付くと雪の質まで変化する。北斜面はアイスバーン、南斜面は雪屁。得たいの知れない恐怖を覚える。言葉にすると前進か撤退か?人間が本当は立ち入ってはいけない(環境)に違いない。

伊勢志摩に話を戻そう。見下ろす町(伊勢湾沿い)の夜景がきらきらと綺麗に見える夜は冷え込んでいる証。通常の感覚では今、おかれている状況が理解できなくて、限界が破られる。テント、寝袋、コンロ、食料。極力安全を意識するんだけれど。人間のしかも素人の物差しは冬の山には通用しない。

伊勢志摩最高峰の稜線はたかだか500メートル、高見山で900メートル。高さだけで、通常の感覚であえて誤解を招く表現をしたのは理由(わけ)がある。冬山は標高では無いと言うコトを云いたかったからだ。遮るモノが何も無い氷点下の烈風にさらされる山でいったい(人間)はどれだけ持ちこたえられるだろうか?

厳冬の中での撮影!(番外編)。極寒、烈風の中で!_b0169522_013345.jpg


雪雲の両サイドは冬の太平洋側の典型的な光景だ。抜けるように晴れていて、乾燥している。そこへ様々な冬が顔を出す。千差万別の激寒になる。夜から夜明けが最も冷える。風さえなければ、防寒、保温、温かな食料があれば、快適な夜の風景を鑑賞できる。

ひとたび風が吹きつけ、雪が混じれば(環境)は激変する。三脚など立てて撮影なんてえコトはご法度中のご法度になる。風圧のすさまじさは人間の限界を超える。大気ごとぐらぐらっと揺れると言うか全身が持っていかれるというか表現が無い。

この写真は日の出前の富士山を撮影したものなんだけれど。全身、全力、全体重をかけて機材を押さえつけて、ブレを止めているつもりなんだけれど。烈風に負けて、ブレてしまった。そんな環境でもシャッターを切りたいとプロだから思って根性を入れた。今、思えば(愚か)なコトだ。小生は写真のプロだけど。冬山のプロでは無い。

厳冬の中での撮影!(番外編)。極寒、烈風の中で!_b0169522_0335126.jpg


条件が危険であれば、南斜面の森林帯の安全地帯に風をさけてテントを張って、暖を取れば良い。凍傷寸前だった話は何日前にも書いた。8kmの道のりで汗もかいている。今のアウトドアアイテムがいかに優れていても人間が大汗かいて疲労困憊していては、氷点下何度までOKとうたっているカタログスペック通りには機能しない。

後何度か、登るんだけれど。時間をたっぷりかけて、安全な作を嵩じたい。撮影現場番外編(完)。
by syashinkouboutabi | 2013-01-08 00:50