高速道路「紀勢道」をメインに道路工事が長い歳月と人々の努力で、
着実に進んでいる。伊勢志摩、東紀州、紀伊半島をキーに撮影を続けている「老人」にはアプローチだけで疲労困憊していた「片道4時間コース?」の終焉を体感できたのが28日だった。黒潮の回廊への道は険しく、海の道もまた、未知なるエリアだった。ただし、ここ数年でシーカヤックで海岸線をトレースし、本州なのに亜熱帯のような四季自然の営みに出遭い、29日には特別な場所に「招待」されて、そこもまた。マングローブが生えてそうな「植生」が異次元の世界を垣間見せてくれたエリアにカメラを持って「立った!」。それでも「現場」までの道はひとすじなわではゆかない「大自然」に守られている。
それが、くまの道。紀伊山系が黒潮の回廊と出会う「海辺」なのである。
春は届いてはいるが、このジャングルに新緑が溢れるのはまだまだ、先の話。どんな光景になるのだろうか?春夏秋冬「通える」モノなら、通いたい。
人の歩ける道は地図にあるにはあるが、ハイキングのレベルではなくて、知力、体力、精神力を要するプロセスも踏破せねばならない。まさに「行」か「巡礼」の道に違いない。それが黒潮の回廊にほかならないのだ。
その生命反応で溢れかえる「かの地」が今に人を寄せ付けるコトなく「大自然界」であるコトの理由(わけ)であると知る。
伊勢志摩~東紀州にはいまなお「日本有数」の「海堰湖」が四季自然の「巡り」を刻んでいる。
そこには。遙か、熱帯の海が日本の森と繋がっているのであるコトの生きてる「証明」を見る「ひととき」にであえる「旅」がある。