常春の陽だまりが、山、川、海。何気ないところに存在する。陽射し高けり頃の限定ではあるが。瞼に心地よく、頬に心地よく、陽の温もりをいただける。潮騒の中の複合した音色を拾うのも心地よい。波が寄せて砕ける流れの音色。寄せては返す、浜を洗う音色。海鳥の鳴き交わす音色。風の音色。そう、風景の音色は、四季彩とあいまって、出会い、別れ、それぞれに巡り、去る。
日向ぼっこをしていた鴨の群れが、雌雄順番に海に泳ぎだした。こっちが気になったらしい。悪いことしたなあ、、、。沖では風上に向かって、船を止め、海女漁である。大晦日前に我が家も買出しに出る。海の幸、山の幸の恩恵を受けて、正月を迎える。豊饒の海に山がせまる、伊勢志摩の風景は冬の低い太陽の頃、目を細めて、出会う旅を楽しむ。幾千、幾万、無限の波のざわめきこそが、直感的に見て、感じる「伊勢志摩」の風景の音色でもある。
それにしても。よく冷えるなあ~。昨日から、急にガツンと真冬になったようで。そのタイミングで、海辺で凍てついた寒風の中で、夜明け前の星空から日の出まで「撮って」いるなんざあ、心臓の前科持ちのやるこっちゃない。まあ、山じゃないんで、車での移動なんで、すぐ暖まるコトが出来る。いや、なに。そうゆう問題ではない。判ってはいるが撮りたい気持ちが勝つコトが時折、芽生え。極地に向かう。シャッターを切る「手」は「素手」だからなあ。この間は、服装がなめていて、体の芯まで冷えるまつりの現場で、さすがに「やばい」と思ったが、「今」生きている。
体重オーバーな小生の体は、「ミートテック」に守られているんだろうとメタボも冬には有効なんである。風邪もひかんしな(笑)。それは「馬鹿」だからかも知れないけれど。好結果なら。理由は要らない(笑)。
まあ、冬は冬で、テーマてんこ盛りの「伊勢志摩」である。