厳冬の渓谷で見る「雲海」の真っ只中に車を走らせたことがある。本流では斜面を下り川面を下り、
支流と合流すると遡上したりもする。急いで機材をセットしてもシャッターを切る頃には指先の「感覚」が失せている!凄まじい自然界の天象に魅せられて我を失う!稜線から朝陽が昇ると朝焼けの光景が斜面を駈け下り、天と地にさらにどこからとも無く雲が湧きそれも染まる。音も無く猛禽類が天空から舞い降りる!四季自然風景プラス食物連鎖の「絵巻物」をカメラが仕留める瞬間を演出する!ドラマチックすぎないか・・・興奮と感動と感激に「魂」が震える!
以前のカメラでは捉えきれなかった「アングル」を激写できる喜びは筆舌に尽くし難い!
まだまだ見た目は厳冬に違いないが、春の気配が背後から見え隠れしてそのエネルギーは凄まじい!都合の良い文言がある「三寒四温」・・・(笑)。
朝陽の微かな「温もり」を感じる頃には「雲海」が失せて、名残の風景だけが目の前で広がる・・・惑わされて切ったシャッターの数は「千」の単位である!それでも「絶景」を切り撮った「余韻」はあっても「確信」は無い。大自然を制するのは人と機材には叶わない「夢物語」なのかも知れない?(笑)・・・